⑮高圧電線が真上に通ってないこと

株式会社德風會・祭祀研究所 代表取締役社長 竹谷泰則

 三才観と言って天・人・地の三つに当てはめて考える思想があります。
 石塔に当てはめると、は竿石・は上台石・は下台石となります。
 もっと視野を広げて、お墓全体を三才観で考えてみますと。
 は天の刻ですから、適切な時に建墓することと考えられます。天空と考えると墓所の上方空間となり、上方に樹木や高圧電線などの、 遮るものが無く、午前中の日当たりが良いこと。
 は人の和ですから、ご先祖様に感謝して、墓所・墓石を吉相に整え、お墓詣りして先祖と子孫が交わること。
 は地の利ですから、墓地・霊園の地形が吉相で、地盤が強固であること。さらに、お墓詣りがしやすい立地となります。
 この天・人・地のすべてが良くてこそ、‟凶を避けて吉に付く「吉相の墓」”です。
 お墓の上方に高圧電線があるのは良くありません。高圧電線とは、送電効率を上げるために、高電圧で電力を送ることを目的とした配電線です。  

 近年では、高圧電線が発する超低周波電磁波を浴びることによる、健康被害が注目されている。また、放送電波に悪影響を与えることもあります。
 電磁波とは、電気と磁気の両方の性質を持つ波と理解してよいでしょう。この電磁波は、電化製品や送電線など様々な物から発生していて、電気の流れているところでは必ず電磁波が発生します。
 また、パソコンやスマートフォンなどが出す電磁波も、健康に害が有るとも言われています。電磁波がお墓にも悪い影響を与えているのかも知れません。
 「吉相墓」は、高圧電線の下は家運に良くないので建てません。家庭が徐々にじり貧になって行きます。高圧電線の高さ以上の距離、お墓が離れていること。
 また、仏壇の中に電線を入れて電気式の灯火を入れるのを、頭痛など頭によくないと観て、仏壇内での電灯の使用しないように指導しています。
 「吉相墓」には、電灯の灯火を使わないで、ロウソクの火を供えて下さい。

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