「吉相墓」入門|墓の吉相|「吉相墓」は、凶を避けて吉に付く「吉相の墓」|⑬土の上に石塔を建て大地の徳(気)を受ける
祭祀研究家 竹谷泰則

⑬土の上に石塔を建て大地の徳(気)を受ける

 “墓”という漢字を、「草()の下に太陽(日)があるから地下の国で、大人(大)が土の上に横たわっているさまだ」と、言う人がいますが、お墓は特に土と大地に関係が深いものです。
 人は亡くなればいずれ肉体は土に還りますし、お墓は大地の上に建てるものです。
 「吉相墓」は、大地の土の上に直接石塔を建立します。カロートを設けず直に下台石が大地に接して、そして、ご先祖様を供養し石塔を大地に根付かせます。お墓は家の根として大地にしっかり根を張る必要があります。樹木が大地の土から養分を得るように、家運も大地の土から力を得ます。
 コンクリートの上では、樹木が根を張って栄養を得る事ができないように、お墓も大地の徳を受ける事はできません。家庭の相続に不安があります。
 “砂上の楼閣”と言いますが、砂地にお墓を建てると、家運に良くありません。また、土台がしっかりとしないので石塔が傾きやすい。“墓が傾くと家が傾く”と言いい、金銭や財産に良くありません。

 “母なる大地”と言いますが、地母神(じぼしん、ちぼしん)、母なる神は多産・肥沃(ひよく)・豊穣(ほうじょう)をもたらす神で、大地の豊かなる体現です。
 易で地は、純陰の卦である坤(鳴)です。柔順で物を成長させる徳を表す。
 坤徳(こんとく)とは、地の徳。大地が万物を生育する力です。
 大地はあらゆる恵みと力を内蔵しています。だから、土地のあるところには子孫と財が生まれます。
 「吉相墓」の土は、この大地の秘める恵みと力を墓所内に敷き詰めたものです。墓所内を敷石や玉砂利、コンクリートなどで表面を覆うのは、大地の活力を抑えるものであり、また樹木を植えるのは活力を奪うものです。この大地の恩恵を石塔に集中するためにも、枠内部には石塔以外の他の物は、一切排除されています。
 また、墓所の土が清浄であることも大切です。さらに、お墓は家の根です。広い墓所がなければ、広く根を張って大地の徳を得ることはできません。

墓の吉相


「吉相墓」は、その他にも吉相なる事が込められて、設計・建立されています。